CYM - Capra *輸入盤 (12インチ ビニール)

CYMは、イギリスのプロデューサー兼DJのマイク・グリーン（別名フォート・ロモー）と、LAを拠点に活動するアメリカ人ミュージシャンのクリス・バイオ（バイオ名義で音楽をリリースするほか、高く評価されているバンド、ヴァンパイア・ウィークエンドでベースを演奏）のコラボレーションです。デビューとなるセルフタイトルのEPは、サイケデリックのモーター系に牽引されたコスミッシェ音楽の無限の可能性を讃えるエレガントな賛歌として、Phantasy Soundに登場します。より幅広いプロジェクトの基盤となるCYMは、アナログのノスタルジアではなく、まだ解釈の余地がある想像上の未来を微妙かつ現代的にアップデートしたものを語っています。「Capra」では、このデュオの見事な、しかし意外性のないリズム感覚がすぐに確立され、トラックがポストパンクのギターリフや加工されたボーカルから、泡立つようなモジュラーシンセシスを経て、舞い上がるカタルシス的なメロディーで最高潮に達するまで、マンマシンの踏みつけが続きます。 「Far Gone」では、CYM はスタジオを内向きにして、より陰鬱で親密なサウンドの解釈を試み、魅力的なボーカル、フィードバックに満ちたリフ、ノーウェイヴ風の動きが融合したバレアリックな作品に仕上げています。CYM の音楽に押し寄せるノイズの波の下にある至福は、ドライブ感あふれるエンディングの「Super-Cannes」で完全に現れます。催眠的なテンポと激しいドラムが、旋回するオルガンやきらめくキーと絡み合い、物思いにふけるような温かいフィナーレを演出します。